首の痛み
首の痛み
頚椎症とは、加齢に伴い頚椎(首の背骨)の椎間板が変性したり、頚椎の後ろの関節が変形したりすることで首の痛みや肩こりなどの症状が出ている状態をいいます。ただし頚椎の変性そのものが首の痛みや肩こりの原因となっているかは、まだはっきり解明されてはいません。「頚椎の変性そのものが頚部痛の原因となる」との報告はありますが、症状が片側の後頚部(首の後ろ)や肩甲骨の部分、肩にある場合には、神経の圧迫によって症状が出ている可能性が高いと考えます。もし症状が後頚部の真ん中にある場合には、頚椎の変性そのものが原因の可能性や周りの筋肉の障害を考えます。治療は消炎鎮痛薬の外用や内服、神経痛を和らげる薬の内服、椎間関節ブロック、トリガーポイント注射、生活指導、リハビリテーションなどを行います。
首や肩の痛みが主な症状です。痛みはしばしば慢性的であり、運動や姿勢の変化によって悪化することがあります。
肩の筋肉が硬直し、こりや痛みが生じることがあります。
頚椎の神経根が圧迫されることで、腕や手にしびれや痛みが放散することがあります。
重度の場合、腕や手の筋力が低下し、物を持つのが難しくなることがあります。
後頭部や側頭部に痛みが生じることがあります。
肩こりは非常に頻度の高い症状のひとつです。平成25年の厚生労働省国民生活基礎調査によると、肩こりは女性が訴える症状の第1位で、男性でも第2位でした。原因としては頚椎(首の背骨)の変形、頚椎のところでの神経の圧迫、筋肉の障害、心理的ストレスなどが考えられています。治療は、消炎鎮痛薬の外用や内服、神経痛を和らげる薬の内服、椎間関節ブロック、トリガーポイント注射、生活指導、リハビリテーションなどを行います。
肩の筋肉が硬直し、痛みや重い感じが生じます。痛みは軽度から重度までさまざまで、持続的な場合もあります。
肩こりが原因で、特に後頭部や側頭部に頭痛が生じることがあります。
肩こりが原因で神経が圧迫されると、腕や手にしびれやピリピリとした感覚が生じることがあります。
肩こりが背中の上部に広がり、背中全体に痛みや不快感を感じることがあります。
肩こりが持続すると、全身の疲労感やだるさを感じることがあります。
頚椎捻挫(むち打ち症)は、交通事故や激しいスポーツなどで頭部や顔面を強く打ったり、不意に頚部に強い力が加わったりすることで発生します。首を固定している筋肉や靱帯、神経・血管などを損傷してしまうことが主な原因です。すぐに痛みが生じることもありますが、数時間から数日経過してから症状が出現することもあります。首から肩にかけての痛みや首が動かないといった症状が主になります。ひどいときは、めまいや耳鳴り、手のしびれ、吐き気、倦怠感など全身に症状が現れることもあります。頚椎捻挫の多くは一部分の軽い症状にとどまり、数週間以内の安静で治癒します。しかし、慢性的に症状が残るものや、受傷後数日してから症状が出現してくるものの中には、受傷時の衝撃で交感神経(こうかんしんけい)や筋肉の異常、関節の機能障害を起こしていることがあります。頚椎捻挫は、受傷したら初期に画像診断を含めて正しく診断を受けることが大切です。治療は消炎鎮痛薬の外用や内服、神経痛を和らげる薬の内服、生活指導、リハビリテーションなどを行います。
首の後ろに痛みを感じることが一般的です。痛みは急性で、損傷直後から始まることが多いです。
痛みが肩や背中に広がることがあります。
首のこわばり:首を動かすのが困難になることがあります。
特に後頭部に痛みを感じることがあります。
神経が圧迫されることで、腕や手にしびれやピリピリとした感覚が生じることがあります。
首の捻挫に伴う症状として現れることがあります。
加齢に伴う頚椎(首の背骨)の変性によって、脊髄からわかれて腕に行く「神経根」が圧迫されたり刺激されたりすることで生じます。片側の後頚部(首の後ろ)や肩甲骨の部分、肩、腕、手指に痛みやしびれが出ることが多く、首を後ろにそらせることで痛みが強くなります。治療は消炎鎮痛薬の外用や内服、神経痛を和らげる薬の内服、神経根ブロック、生活指導、リハビリテーションなどを行います。
首や肩の痛みが主な症状です。痛みはしばしば慢性的であり、運動や姿勢の変化によって悪化することがあります。
肩甲骨や肩に、こりや痛みが生じることがあります。
頚椎の神経根が圧迫されることで、腕や手にしびれや痛みが放散することがあります。
重度の場合、腕や手の筋力が低下し、物を持つのが難しくなることがあります。
頚椎(首の背骨)の骨と骨の間には椎間板という円形状の線維軟骨があり、衝撃を吸収したり、脊椎を安定化したりする役割を担っています。この椎間板の組織が変性し、中身が突出して脊髄や神経根を圧迫してしまう病気が頚椎椎間板ヘルニアです。
脊髄が圧迫されている場合には、首、肩、腕の痛みや筋力低下、巧緻運動障害(手の細かい作業が困難になること)などが出現し、進行すると下半身にもしびれや筋力低下などを起こします。排尿排便障害を来すこともあります。症状が強い場合には手術を検討します。
一方、神経根が圧迫されている場合、左右いずれかの首、肩、腕に痛みやしびれ、筋力低下などが生じますが、手術をしない治療で回復することが多いです。
治療は消炎鎮痛薬の外用や内服、神経痛を和らげる薬の内服、神経根ブロック、生活指導、装具療法、リハビリテーションなどを行います。
急に症状が出ることが多く、運動や姿勢の変化によって悪化することがあります。
肩甲骨や肩に、こりや痛みが生じることがあります。
脊髄や神経根が圧迫されることで、腕や手、体幹や足にしびれや痛みが放散することがあります。
腕や手、足の筋力が低下し、物を持ったり、歩いたりすることが難しくなることがあります。
この障害を巧緻運動障害と呼びます。食事、服を着る、字を書くなどの細かい作業が困難になることがあります。
足がつっぱって歩くことが困難になることがあります。
重症の場合、膀胱や腸の機能に影響が出ることがあり、排尿や排便のコントロールが難しくなることがあります。
加齢に伴う頚椎(首の背骨)の変性によって、頚椎の脊柱管という管の中にある脊髄(せきずい)が圧迫されることによって生じます。脊髄が圧迫されると首、肩、腕の痛みや筋力低下、巧緻運動障害(手の細かい作業が困難になること)などが出現し、進行すると下半身にもしびれや筋力低下などを起こします。排尿排便障害を来すこともあります。自然治癒することは少なく、症状が強い場合には手術を検討します。治療は消炎鎮痛薬の外用や内服、神経痛を和らげる薬の内服、生活指導、装具療法、リハビリテーションなどを行います。
脊髄や神経根が圧迫されることで、腕や手、体幹や足にしびれや痛みが放散することがあります。
腕や手、足の筋力が低下し、物を持ったり、歩いたりすることが難しくなることがあります。
この障害を巧緻運動障害と呼びます。食事、服を着る、字を書くなどの細かい作業が困難になることがあります。
足がつっぱって歩くことが困難になることがあります。
重症の場合、膀胱や腸の機能に影響が出ることがあり、排尿や排便のコントロールが難しくなることがあります。
頚椎(首の背骨)の骨と骨の間は靭帯で補強されています。椎体と呼ばれる四角い骨の背中側には後縦靭帯と呼ばれる靭帯が存在し、それぞれの骨を安定させています。後縦靭帯は脊髄の前方に位置し、この靭帯が分厚くなって骨のように硬くなってしまうと脊髄が圧迫されて症状が出ます。症状は首、肩、腕の痛みや筋力低下、巧緻運動障害(手の細かい作業が困難になること)などが出現し、進行すると下半身にもしびれや筋力低下などを起こします。排尿排便障害を来すこともあります。自然治癒することは少なく、症状が強い場合には手術を検討します。治療は消炎鎮痛薬の外用や内服、神経痛を和らげる薬の内服、生活指導、装具療法、リハビリテーションなどを行います。
脊髄や神経根が圧迫されることで、腕や手、体幹や足にしびれや痛みが放散することがあります。
腕や手、足の筋力が低下し、物を持ったり、歩いたりすることが難しくなることがあります。
この障害を巧緻運動障害と呼びます。食事、服を着る、字を書くなどの細かい作業が困難になることがあります。
足がつっぱって歩くことが困難になることがあります。
重症の場合、膀胱や腸の機能に影響が出ることがあり、排尿や排便のコントロールが難しくなることがあります。
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